数年前の自分の写真を見た時に「あっ、この時の私若い!」と思ったことはありませんか。
歳をとるにつれ通常だんだん見た目が老けていきますがその要因の大部分はズバリ顔のたるみです。
日常では気づかない変化ですが、重力に従って顔の皮膚は長い時間をかけて落下してゆき結果たるみが生じます。
1.根拠のないたるみ解消法
なんとか顔のたるを解消したいと思ってネットなどで調べると、マッサージや食事法などといったものがたくさん紹介されていますが、その大半はほとんど根拠がないことに驚きます。
例えば耳たぶをつむと筋肉がほぐれてたるみが解消するなどというものがありますが、なぜ筋肉がほぐれるとたるみが解消されるのか全く理解不能です。
またなかには医師が監修しているにもかかわらず正しい姿勢を取るなどとその理屈とエビデンス(論拠)は一体どこにあるのかというようなものまで紹介されています。
結論から言えば、根本的に解消するのは物理的に引っ張り上げるしかないとも言えます。
最もシンプルなのが外科的手法すなわち美容整形なのですが、さすがに手術してまではという方のために今回は美容整形以外で実際に効果が期待できる方法について紹介します。
2.顔の筋肉エクササイズ
顔にも筋肉がありそれはトレーニングで鍛えることができます。
顔には目を開いたり口角を上げたりなど顔のパーツを動かすための筋肉が30種類以上ありそれらが衰えてくると顔のパーツを支える力が弱くなり顔のたるみが現れてきます。
そこでフェイササイズと呼ばれる顔の筋トレをすることで顔のたるみを改善することが期待できます。
基本は目や口を大きく開く、ぎゅっと閉じるという動きを繰り返すというものです。
単純な動きですが何回もやってみるとけっこう疲れを感じるほどの運動です。
この種のエクササイズには様々な種類があり、有名なところでは「あいうべ体操」というものがあります。興味のある方は下記サイトを参照してみてください。
3.ほうれい線解消には舌回し
たるみによって生じるのが老け顔の象徴とも言えるほうれい線です。
頬や口の周りがたるんでくるとほうれい線が目立ってきます。放っておくとアゴもだぶついてきてフェイスラインのたるみまで引き起こします。
1日3分ほどの舌回しを行うことで口の周りやアゴ下の筋肉が鍛えられるためほうれい線の改善が期待できます。
舌回しの方法は口を閉じた状態で舌を歯と唇の間の隙間に入れ込み、右に10回、左に10回など、同じ回数ぐるぐると回すだけ。
この時舌先で唇の裏や頬の裏を押すように圧力をかけて行うことが大切です。
単純な動きですが最初は3分間行えない人が多いくらいハードです。最初は無理をせず、少ない回数から始めて徐々に回数を増やしていくと良いでしょう。
また特にほうれい線解消のためのエクササイズは下記サイトに詳しく解説されていますので興味のある方はどうぞ。
4.身近になった美容医療
効果があるとわかっても辛い運動がなかなか続かないという人も多いと思います。
そのような方に最近人気を集めているのが医療機器を使っておこなう美容医療です。
美容整形手術とは違って「切らない」というのが謳い文句です。
ダウンタイム(回復までの期間)が少なくリスクも小さいため選択する人が増えています。
ここではたるみに有効なレーザーと超音波を使ったリフトアップを説明します。
4-1.レーザー
代表的なものはヤグレーザーです。レーザーは表皮の下の真皮層に直接熱を与えることにより組織に熱収縮(簡単に言えば軽いやけど)をおこすことにより組織を引き締めます。
痛みはレーザーの出力によって差がありますが痛みが強いほど効果も大きくなります。
金額も自由診療のためクリニックにりよ差があり1回2万円~10万円程度となります。
4-2.超音波
ウルセラやタブロという医療機器が代表的なものです。
こちらは真皮層のさらに下の皮下組織にまで届くためレーザーより強力なリフトアップが期待できます。但しかなり痛いので麻酔をせずに施術を受けるにはある程度の我慢が必要です。
金額も通常1回20万円~とかなりの出費を覚悟する必要があります。
4-3.レーザーと超音波の違い
レーザーと超音波はそれぞれ効果の現れ方と推奨回数が異なりますので下記に一覧にしました。
方式 | レーザー |
---|---|
効果の表れ方 | 施術後すぐ |
推奨頻度 | 1~1.5ヶ月毎に1回程度 |
方式 | 超音波 |
---|---|
効果の表れ方 | 施術後1~2ヶ月 |
推奨頻度 | 半年~1年位に1回程度 |
5.まとめ
ある程度の歳をとると顔のたるみを解消して若く見られるたいという気持ちは誰にでもあるものです。
ネットには根拠のない情報があふれていますが無意味なものに騙されて時間を浪費しないようにしましょう。
現実的な効果を手にするには辛い運動を継続しておこなうか、相応の痛みと出費を負担して美容医療を受けるか、いずれかにしても何らかの犠牲を払う覚悟が必要です。