美白を大切にする方は日頃のケアに美白パックを使用している方も多いと思います。
ではその美白パックはどのような基準で選んでいいますか?
おそらくあまり注意深く選んでいない方もおられると思います。
せっかく美白パックをやるからにはできればその目的に応じて効果の大きいものにしたいものです。
そこで何十種類もの美白パックを試してきた超美白パックマニアの私が、長年の経験で得た知識とそれをもとに厳選した美白パックをご紹介します。
1.パックのタイプ
パックは種類が多くてどれを買うべきか迷ってしまうという人は少なくないと思います。
様々な商品がありますが大きく次の3つのタイプに分けることができます。
1‐1.シートマスクタイプ
パックの中で最も一般的で人気が高いのがシートマスクタイプです。通常パックといえばこちらを思い浮かべる方も多いと思います。
洗顔後の顔に有効成分を含ませたシートマスクをのせてしばらく置くだけという手軽さが人気の理由となっています。
また肌にのせた時にひんやりとした感じが好きという人もいることでしょう。
有効成分をたっぷり配合したハイエンド商品を週に1~2回のスペシャルケアとして使用したり、あるいは1枚100円程度の安いシートマスクで毎日ケアをするのもいいでしょう。
1‐2.クリーム・ジェルタイプ
美白パックの中にはクリームタイプやジェルタイプのものもあります。こちらのタイプはお肌に美白パックを塗ってしばらく放置した後に拭き取るか洗い流すというものです。
洗い流すもしくは拭き取るという手間はありますが、一般的にひとつひとつ使い捨てとなるシートマスクタイプと比較してコストパフォーマンスが良い傾向にあります。
また炭酸パックのように塗る直前に成分を混ぜ合わせる必要性からこちらのタイプになっているものもあります。
炭酸パック(筆者撮影)
1‐3.クレイタイプ
変わったところではクレイタイプというものがあります。
クレイとは様々な自然のミネラル成分が豊富に含まれた地中の粘土のことをいいます。
クレイはそのままでは固形又は粉末状態ですので水分を含ませて泥状にします(最初からペーストやジェルタイプに加工した商品もあります)。それをお肌にまんべんなく塗り、乾燥するのを待ってぬるま湯などで洗い流します。
作る面倒や洗い流すのに手間がかかるというデメリットがありますが、乾燥する過程で毛穴の汚れなどを吸着してきれいにしてくれるというクレイ特有のメリットに一定の人気があります。
継続してパックをするうちに肌に透明感が出るといった効果も期待でき、また含まれているミネラル成分によってはニキビなどの肌トラブルの解消にも有効とされています。
薬事法で効果が承認されたものではありませんが、クレイの中でもグリーンクレイやホワイトクレイに美白効果があるとされています。
2.美白パックの効果
美白パックには次のような効果が期待できます。
■シミ・ソバカスを予防、改善する
■日焼け後の肌を元の肌色に戻す
■肌のくすみを改善する
■肌に透明感を与える
しかし美白パックを使用したからといってすぐに明らかな効果が得られるというわけではありません。
美白パックの効果を十分に実感するためには、通常3ヶ月以上などのスパンで継続して美白パックを行う必要があります。
3.美白パックの有効成分
美白パックにはメラニンの生成を抑えてシミやソバカスなどをつくるのを妨げる成分や、肌のターンオーバーを高めて溜まったメラニンを排出する作用のある成分が含まれています。
「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ」として厚生労働省より美白作用があるとして認められている成分には主に次のようなものがあります。
3-1.(安定型)ビタミンC誘導体
生体内で酵素反応によりビタミンCとなるもので誘導体化によって生体外での安定化および生体内への吸収率向上のメリットがあります。
つまり肌に浸透しやすい形態にしたのがビタミンC誘導体で、メラニン色素の生成を妨げるほか肌のターンオーバーを促進してメラニンの排出を促す働きがあります。
3-2.プラセンタエキス
プラセンタエキスは豚や馬などの胎盤からとられたものでアミノ酸やミネラル、ビタミンなどが豊富に含まれています。
肌のターンオーバーを促進する作用があるためメラニンの排出を助けるほかメラニン色素の生成時に必要となるチロシナーゼの働きを妨げることでメラニンの生成も抑制します。
3-3.アルブチン
コケモモや梨、ウワウルシなどの植物に含まれている天然型フェノール性配糖体です。
メ メラニン色素を生成する時に必要となるチロシナーゼという酵素の働きを妨げることでメラニンの生成を抑制します。
3-4.トラネキサム酸
人工合成されたアミノ酸の一種でありメラニン発生の要因のひとつと考えられるメラノサイト活性化因子「プラスミン」をブロックすることで、顔のしみのひとつである肝斑の発生を抑制します。
3-5.その他の有効美白成分
厚生労働省認可の美白作成分には他に次のようなものもあります。(50音順)
・4MSK・アンダーシールダー・エナジーシグナルAMP・エラグ酸・グラブリジンカ・モミラET・コウジ酸・ソフニングリリーサー・ディフェンスバイタライザー・ニコチン酸アミド・ハイドロキノン・白蓮果® HA・マグノリグナン・リノール酸S・ルシノール
4.美白パックの選び方
いろんな美容パックがあってどう選んだらいいのか分からないという人は少なくないと思います。
パックを選ぶ時には、パックに入っている成分に注目するようにしてください。
成分によってはシミの予防にはなるけど改善にはならないもの、また予防も改善も両方してくれるもの、などがあります。自分が美白パックを使用する目的に合った成分が含まれているものを選びましょう。
4‐1.シミ・ソバカスを予防したい
メラノサイトの活性化や、メラニンの生成を阻害する働きのある成分が含まれた美白パックを選びましょう。アルブチン・トラネキサム酸が含まれているものが効果的です。
◎おすすめ商品
ロート製薬 肌研(ハダラボ) 白潤 薬用美白マスク 20mL×4枚【医薬部外品】
価格:820円(シートマスクタイプ/1枚あたり205円)
有効成分:ビタミンC誘導体・アルブチン・ヒアルロン酸
特徴:高純度アルブチン配合で、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ。弱酸性・低刺激性・無香料・無着色・防腐剤フリー・アルコールフリー
第一三共ヘルスケア トランシーノ 薬用ホワイトニングフェイシャルマスク 20mL×4枚 【医薬部外品】
価格:1,492円(シートマスクタイプ/1枚あたり373円)
有効成分:トラネキサム酸
特徴:「徹底保湿」 肌の内側からしっとりふっくらした肌へ「肌へのやさしさを考えた処方」。無香料・無着色・低刺激性・アレルギーテスト済
4‐2.できているシミ・ソバカスを改善したい
メラニンの代謝を促す成分が含まれた美白パックを選びましょう。プラセンタエキスなどが含まれているものがおすすめです。
◎おすすめ商品
クオリティファーストオールインワン シートマスク ホワイト 5枚
価格:520円(シートタイプ/1枚あたり104円)
有効成分:ナノホワイト・プラセンタエキス・ビタミンC誘導体
特徴:メッシュ加工を施した厚手の国産ピュアコットンを採用したハイグレードなシート。大容量マスクでは初の「防腐剤フリー」を実現
4‐3.美白とともに保湿効果もほしい
美白成分のほかに、ヒアルロン酸やコラーゲンなどが含まれたものを選びましょう。またクリームタイプの美白パックはしっとりとした仕上がりになるので良いでしょう。
◎おすすめ商品
肌美精 超浸透3Dマスク エイジングケア(美白) 4枚 (医薬部外品)
価格:623円(シートタイプ/1枚あたり156円)
有効成分:L-アスコルビン酸(ビタミンC)・水溶性コラーゲン
特徴:高濃度ビタミンCを含む濃厚なゼリー美容液で、高い保湿効果を実感。立体形状で顔全体にすきまなく密着することにより有効成分を逃さない。
4‐4.肌に透明感がほしい。皮脂詰まりを改善したい
毛穴の皮脂を吸着して、肌を整えてくれるクレイタイプの美白パックがおすすめです。
◎おすすめ商品
アルジタル グリーンクレイペースト 50mL
価格:972円(クリームタイプ)
特徴:海泥(グリーンクレイ)にオーガニック植物エキスを加えた ボディにも使いやすいペーストタイプのクレイ。混ぜる手間なくチューブから出して そのまま使える。
5.まとめ
美白パックはシミ・ソバカスの予防・改善に効果的なアイテムです。いろんな種類がありますが有効成分を参考に自分の目的に合った美白パックを選んでください。
週に1~2回定期的にお手入れすれば、3ヶ月後の肌に目指した変化がみられるはずです。